西条市こどもの国の経過報告
2009年1月14日水曜日
経過報告は順を追ってご説明いたします。
まず、9月に担当理事・事務局で下見に行ったあと、絵画制作の授業のリクエストを受け、講師は、日本画家の北村さゆりさん('86日本画卒業・'88大学院美術研究科修了)に決定いたしました。
北村先生から子ども達へ伝えたい言葉をいただきました。
大切なことってなんだろう? 「飢えている人に“お結び”と“ピカソ”を見せたら、“お結び”を選ぶに決まってる」これは映画のセリフです。そりゃー、生きるためにはまず食欲でしょう。
食欲は生きるためには必要です。そして、生きているから、私達は何かを創り(作り&造り)出すのです。 今、友達と遊んでいて楽しかったり、相手を傷つけて後悔したり、朝顔の種が発芽しただけで、いつもと違った笑顔になったり、ほんの少し勇希を出してやったことに「ありがとう」って言われた事が宝物になったり、でっかい物に出会ってビックリしたり、可愛い動物に逢っただけで嬉しかったり、大切なモノをなくして悲しかったり・・・このように心が動く気持は、大人になっても同じです。この“当たり前の感性”が大切だと、私は思います。
喜怒哀楽のある生活をし、自分の気持ちに正直であり、誠実に自分らしく社会と関わっていく。前を向いて自分自身で歩み続けると、いろんな価値観に出会います。目の前にある現実を楽しめる人生は、理想です。しかし、自分の気持ちに正直である事が、難しい場面があるかもしれません。でも、大切な事だけは見失わないでほしいと思います。
モノ創りを通して、ひょっとしたら、一歩踏み込んで子供達の記憶に残り、心に響く体験になっていただければ、願ってもない幸いだと思っています。
とは言え、それが楽しい体験であれば・・・ですけどね。
現在、西条市こどもの国では、北村先生と一緒に制作をする西条市の小学生を、1月31日(土)まで募集中です。
興味を持った「桃色の申込みカード」を手にとっている小学生は、西条市こどもの国へお問い合わせくださいね。
授業内容について、講師と出前アート大学実行委員会ならびに愛媛県在住の卒業生にご協力いただきながら、現在、準備中です。 経過をご報告いたしますので、楽しみにしていて下さい。
<展覧会情報>
さて、ご案内が遅れましたが、北村さゆりさんの新聞小説の挿絵を展示した個展が現在、東京都杉並区の香染美術ギャラリーで開催中です。
担当理事と皆さんで会場に押しかけて、北村さんから説明を受けながら拝見させていただきました。
筆で描かれた優しい線の中に、ピリッと、ユーモアがある挿絵でした!
「北村さゆり展」-挿絵巻(SASHIE KAN)―阿佐ヶ谷-
http://www.kouzome.com/exh-26.html
会期:2009.1/9(金)―2/3(火) 11:00am―19:00pm 日曜休廊
会場:香染美術ギャラリー
〒166-0004東京都杉並区阿佐谷南1-10-1 1
tel.03.3314.9106 fax.03.3314.1661
最後の一枚は、多摩美卒業生の集合写真です!
(栗原)
Posted by 出前アート大学 13:46
カテゴリー: No.026西条市こどもの国(愛媛県)