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けやき小学校1日目授業!

今回の授業は、「かるたdeポスター」と題して、
関口尚(たかし)先生に講師をしていただいています。
児童は、ポスター制作に挑戦中です。といっても、ただのポスターではありません!
カルタの形式をとっているので、文字札と絵札の2種類を制作しています。

「かるたdeポスター」の授業は、2日間にわたります。
2月22日の1日目は、文字札となるメッセージを考えて、絵札となる絵を描きました。

まずは、関口先生から、世界のポスターの紹介です。
木の切り株が真っ赤に描かれているポスターや、
犬のフンと犬が描かれているポスターetc...
このポスターを制作した人はどんなメッセージを伝えたかったのかな?
たとえポスターに書いてある文字が読めなくても、
その人が伝えたかったことは、絵から想像できるねという話をしてくれました。

さて、いよいよ皆さんもカルタの制作です。
文字札の頭文字となるひらがなを、くじで引きます。
あ~んの46文字が袋に入っています。
文字札が決まったら、休み時間です。

休み時間は、世界のポスターを改めて見にきたり、関口先生の作品を
見に来た児童に、関口先生は囲まれていました。
関口先生の作品が、児童に笑われていたのは、意外だったようですが、
嬉しかったそうです。

休み時間後、関口先生からメッセージの伝え方と絵について、補足説明です。
「うがいてあらいをしよう」を伝えたい場合・・・
「うがいして、てあらって、へこいて、ねよ」と言っても楽しいよね、
でも、もっと展開させて、
「かえるのうたがきこえてくるよ~ガラガラガラガラペッペッペー」
と「かえるのうた」のようにしたら、もっと楽しく伝わるよね。
関口先生は、伝えたいメッセージをそのまま伝えるのではなく、
どうやったら多くの人に目を留めてもらえるかを考えて、制作をしています。
少し違った視点から見ているのですね。
児童も、もっと面白く伝わるように、頭をひねりながら挑戦します。

メッセージを考えます。

アイディアが浮かんだら、関口先生に見せに行きます。
この部分はいいね!ここは思いっきり省いて、ここの部分を強調したら?
などなど、関口先生の視点で励ましが入ります。

メッセージが決まったら、絵札となる絵を描きます。
A3サイズの画用紙に墨汁を使います。

絵を描いたら、その上にトレーシングペーパーを貼り、色鉛筆で色を塗ります。
19色用意した色鉛筆から、3色を選びます。
というのは、この絵はスタッフがスキャン(パソコンに取り込んで)して、
データにして、印刷屋さんで出力するのですが、
墨の黒と合わせて4色を使うことになると、データが軽くなって、
枚数が多くなっても作業がしやくなるからです。

1日目の授業はここまでです。
今週は、アシスタントスタッフが本学の上野毛キャンパスに来て、作業をします。
A3の画用紙に描いた作品が、最終的にB2サイズ(51cm×73cm)とB3サイズ(36cm×52cm)
に仕上がります。
スタッフの作業の様子は、今週また報告します!
(田中)

Posted by 出前アート大学 11:52  

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