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No.036「はんぶん うまってます〜海辺の空想彫刻〜」ご報告




11月22日(月)に、茅ヶ崎市茅ヶ崎小学校にて、5年1組28名の児童を対象に
授業を行いました。
講師をしてくださるのは、美術作家の本間 純さんです。
「空想彫刻」をつくることをきっかけに、想像力でものや風景の見え方が
どのように広がるかを、みんなで発見する授業です。
その様子をご報告します!

授業名:「はんぶん うまってます ~海辺の空想彫刻~」
対象:茅ヶ崎市立茅ヶ崎小学校 5年1組 28名
講師:本間 純 氏('90 クラフト卒)
日時:11月22日(月)8:45~15:20
場所:茅ヶ崎市立茅ヶ崎小学校 5-1教室 図工室 茅ヶ崎海岸



8:45~9:30 (1時間目)
本間先生から空想彫刻の説明を聞きました。
半分が地中に埋まり、半分が地上にでている空想彫刻。
地中に埋まった見えない部分を想像しながら、見える部分を作ります。
完成したら、作品を海辺へ持っていき、砂浜に置いて見てみるそうです。





最初はアイデアスケッチです。
砂浜に埋まっているとおもしろいもの、意外性のあるものを考えます。
紙に描いたら端を折り返して、どこから地上にだすかを考えます。






9:35~10:20 (2時間目)
アイデアがまとまったら、板に下書きです。
いらない部分をノコギリで切り落とし、細かい形は電動糸のこで切り出します。
普段から木を使った造形活動を積極的に行っている茅ヶ崎小学校。
ノコギリの扱いも慣れたものです。




10:40~11:25 (3時間目)
電動糸のこを使うのは二度目ということで、児童は少し緊張気味。
切ることに集中している表情は、真剣そのものです。





切り終わったら紙やすりで磨き、杭を打ちつけます。
金槌の扱いも実に見事。手際よく釘を打っていきます。








11:30~12:15 (4時間目)
次は色塗りです。
絵の具コーナーで必要な色を選んだら、作品を塗っていきます。
イメージが形になり、作品の存在感が増していきます。




13:45~14:30 (5時間目)
14:35~15:20 (6時間目)
午後はいよいよ空想彫刻を海辺に設置します。
最初に本間先生が、作品の置きかたを実演しました。









作品と作品の間を2mぐらいはなして置き、全員の場所が決まったら設置開始です。
穴を掘って杭をねじこみ、最後にスタッフが木槌で打ち込みます。
作品が浮いて見えないよう、まわりに砂を集めて完成です。






発表会では、児童が1人づつ自分の作品の前に立ち、アイデアを発表しました。
砂に埋まっている部分がどうなっているかを、みんなにも想像してもらい、
自分だけでなく、クラスメートの考えを知ることで、想像の世界をさらに広げていきました。



「想像力は心の目でみること」と話す本間先生。
空想彫刻を通して「想像力が新たな発見を生み出す」という思いを伝える授業となりました。




授業の実施にあたり、茅ヶ崎小学校 飯淵 進校長先生、野上 浩教頭先生、5年1組担任の宮崎顕嗣先生、
窓口となって頂いた寺島栄子先生をはじめとする先生方、茅ヶ崎市教育委員会 小野範子様に多大なご理解とご協力を賜りました。

多くの方々の温かいご支援のもと、無事授業を実現させることができました。
本当にありがとうございました。

なお授業の様子は、11月27日(土)12:30から、「Hometown 湘南」(J:COM湘南)番組内にて放送予定です。
ぜひ、ご覧ください。

(飯田)

Posted by 出前アート大学 2:21  

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