「ぼくの街、わたしの町」開催!
2009年2月25日水曜日
2/22(日)に愛媛県西条市こどもの国に集まった2~6年生(30名)を対象に、「ぼくの街、わたしの町」を開催いたしました。
講師は北村さゆり先生。参加したのは、アシスタントスタッフの大野有美子さん(油画1年)、高橋香織さん(油画1年)、戒能孝祐さん(情報デザイン1年)、長房文香さん(日本画2年)、落合良江さん('98日本画卒)、現地の絵画教室アシスタントの林 志穂さん、応援隊として、下見からお世話になっている矢野秀明さん('01院油画修了)、香川県から来られた近藤 彰さん('80建築卒)、遠藤貢治さん('81油画卒)、中野博文さん('69油画卒)、ビデオ撮影の向田吉彦さん、写真撮影の津田祥夫さん、担当理事の坂井忠平理事、和田則夫理事、事務局泉谷、栗原の17名。
前日21日に準備のため、愛媛県に入りました。今回担当理事だった、菅原理事も羽田空港まで見送りにきてくださり、成功を祈ってくださいました
松山空港で迎えてくださったのは、西条市こどもの国の横江館長、矢野秀明さん、遠藤貢治さんで、それぞれの車で現地に向かいました。矢野さん、遠藤さんは、現在、校友会愛媛支部設立に向けて尽力をされており、(今春には総会が行なわれます)、今回多くのご支援をいただきました。
現地で初めて会うスタッフと内容について確認し、準備を始めました。今回、横江館長のご協力により西条市こどもの国にあったベニヤ6枚を利用し、パネルを作っていただいておりました。
そのパネルは何に使うのでしょうか?持ってきた紙をそのパネルに水張りして、本番を迎えます
今回の内容は、参加した子ども達が暮らしている町の砂・土を使用して簡単な方法で絵の具を作り、5人一組になって、6枚のパネル(1枚サイズ1,830㎜×920㎜×25㎜)に水張りした都麻紙に、子ども達の観察してきた身の回りに起こった出来事を描き、六曲(ろっきょく)の屏風絵として完成させます。
事前に北村先生が紙に雲形を書き込む作業をしてきました。何故、雲形が描かれているのでしょうか?
さて、授業が始まります。
子ども達と挨拶をしたあと、北村先生から、絵を描くことがとても身近な材料や日常生活の観察で出来上がることを感じ取ってもらいたいという気持ちを伝え、授業の説明がはじまりました。
今回、応募して当選した30名の子ども達は、
なぜ、雲形のある屏風なんでしょうか?織田信長が上杉謙信に贈った「洛中洛外図」の画像を見ながら、雲の合間から京都の寺社、御所、お屋敷、人々の様子が詳しく描かれた様子を伝えます。
続いて、普段、北村先生が使っている砂の絵の具について、ウエマツ画材店よりお借りした緑青の色見本のパネルで説明をしました。砂の絵の具は粒子の大きさを変えることによって、粒子が細かくなるほど白っぽく薄い色に、光の屈折率から見えるのです。 そして卵と酢を画面上に定着することも伝えました。
その後、子ども達は持ってきた砂・土をふるいにかけ、絵の具作りを体験し、 水溶性濃縮顔料、アクアグルー(定着材)・クレヨン・軽石・テラコッタなどを利用して、制作を始めました。
最後に、北村先生から緑青(アズライト)の欠片・北村先生の缶バッチを一人づつに手渡しし、授業は終了いたしました。子ども達は9時から16時まで、絵を描くことについて多くのことを知って疲れたようでしたが、最後まで集中して、全員でやり遂げることが出来ました。
終了後、「ぼくの街、わたしの町」と題された屏風は、一ヶ月ほど西条市こどもの国の展示室で展示を行い、後日、雲の部分からカットし、子ども達へ返却をする予定です
当日は、読売新聞大阪本社松山支局、NHK松山放送局新居浜報道室、愛媛新聞社西条支局から取材を受けました。NHKでは当日18:30からの地域ニュース枠で報道されました。
そして、片付け後、17時に西条市こどもの国をジャンボタクシー・中野博文さんに松山空港まで送っていただき、帰宅しました。 愛媛県出身の戒能孝祐さんは、実家に帰省、落合良江さんは大阪へご主人と赤ちゃんと戻られました。
最後になりましたが、西条市こどもの国のみなさま、大変お世話になりました。
(栗原)
Posted by 出前アート大学 16:55
カテゴリー: No.026西条市こどもの国(愛媛県)