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2012年度参加団体募集のお知らせ


出前アート大学では、2012年度の参加団体を募集中です。
ご興味のある方は、下記のお問い合わせ先、もしくは募集要項請求フォームよりお問い合わせください。



募集要項はお申し込み用紙と一体式になっているので、
お申し込み用紙を切り取っていただき、FAXでお送りください。

募集締め切りは、3月2日(金)
締め切り間近ですが、まだまだ間に合います。
お問い合わせ・ご応募お待ちしております!!

〈お問い合わせ先〉
多摩美術大学校友会・出前アート大学(担当:森・佐藤)
〒158-8558 東京都世田谷区上野毛3-15-34多摩美術大学内
Tel.03-5758-7738
Fax.03-5758-7739
E-mail:demae-art@tamabi.ac.jp

(佐藤)

Posted by 出前アート大学 20:00  



No.040「みんなで文字文字しちゃおう」が神奈川新聞に掲載されました


2月7日(火)に横浜市立鴨志田第一小学校で行われた
授業No.040「みんなで文字文字しちゃおう」の様子が
2月20日(月)の神奈川新聞教育面に掲載されました。
文字づくりの様子が詳細に書かれていて、楽しかった授業がよみがえってきます。
写真をクリックすると大きくなりますので、ぜひご覧ください!

(佐藤)

Posted by 出前アート大学 10:39  



No.040 「みんなで文字文字しちゃおう」ご報告!


横浜市立鴨志田第一小学校にて2月7日(火)に5年生48名を対象に、
「みんなで文字文字しちゃおう」という授業を行いました。
講師をしてくださるのは、デザイナーの大日本タイポ組合の秀親さん('93グラフィックデザイン専攻卒業)と塚田哲也さん('93グラフィックデザイン専攻卒業)です。

授業では3〜4人が1グループとなり、自分たちのカラダと身近なモノを組み合わせて、影絵で文字をつくりました。
できあがった文字はそのつど写真に撮り、最後にグループごとに発表も行いました。
文字のかたちを観察したり、文字づくりに必要なものを探したり、つくった文字がその文字に見えるか考えたり、友達がつくった文字が何か想像したりしながら、文字をつくりだすことを楽しむ授業です。
その様子をご報告します!


8:50〜9:35(1時間目) 講師作品紹介・課題説明(体育館)


大日本タイポ組合さんの自己紹介が始まりました。

ユニット名の由来の「タイポ」は「タイポグラフィー」=「文字」を意味し、文字を使ってさまざまなモノをデザインしています。
組み合わせかたによって、ひらがな、カタカナ、アルファベットと違った文字で同じ意味を表現できるバズル「TOYPOGRAPHY(トイポグラフィ)」や、漢字が罫線になっているノートなどが紹介されました。

次はいよいよ課題の説明です。
今日はグループごとに自分たちのカラダと学校にある備品や家から持ってきた形の面白いモノを組み合わせて、影絵で文字をつくります。
体育館の寒さに負けないよう、講師が考案した「文字文字体操第一」をしてカラダを温めた後、くじびきで担当する言葉を決めました。



9:35〜10:20(2時間目) カラダ+モノで文字をつくる(体育館)


体育館には撮影コーナーが6カ所設けられました。各コーナーを2グループが交代で使います。


1回目のくじびきにあった言葉は「あらし」「そぼろ」「おかめ」「ひふみ」「ゆへぬ」など16種類。
「し」「つ」などの一筆で書ける文字に比べ、「ぬ」「め」「あ」などは画数が多い上に隙間やまるみもあり、なかなか難しそうです。
あたったグループはどうやって文字を作るか皆で知恵を出し合いました。
寝っころがってみたり、カラダを曲げてみたり、モノを組み合わせたりと、スクリーンにうつる影を見ながら工夫を重ねました。


ポーズがとれたら撮影し、すぐに写真を確認します。思った通りの出来映えに思わず笑顔がこぼれます。

10:20〜10:40(休憩時間) 講師の作品鑑賞




講師が持参した作品を机にならべ、自由に鑑賞しました。実際に使えるもの、遊べるものばかりとあって、どの作品も大人気です。


10:40〜11:25(3時間目)・11:25〜12:10(4時間目)
カラダ+モノで文字をつくる(体育館)


最初に講師が面白い文字をつくるヒントを紹介しました。
児童が家から持って来た、ウクレレ、洗濯ハンガー、ラケット、曲がる鉛筆など、形の面白いモノたちは、積極的に貸し借りすることになりました。
そして、遠近法をつかって人の影の大きさを変えたり、OHPフィルム投影機の上にモノを置き、拡大したモノの影と人の影を組み合わせるやり方などが紹介されました。光源からの距離の違いをうまく組み合わせることによって、さらに面白い文字がつくれそうです。


ヒントをもとに、さっそく実践です。OHPフィルム投影機に置く場所によっては、モノが宙に浮いているようにも見えることを発見した児童たち。「た」「か」や濁音の点に使うそうです。

こちらはOHPフィルム投影機に置いたモノに加え、さらにボールを宙に投げて撮影する作戦です。
シャッターチャンスを逃がさないようグループ全員でカウントダウンをしながらタイミングを計ります。


人がジャンプしているグループもありました。


講師もひとつ1つのグループをめぐり、全身をつかってアドバイスをします。


文字づくりを重ねるほど、目指す完成度も高まっていきます。それだけに、納得いく写真が撮れるとこの通り。あちらこちらで拍手がおこりました。


13:45〜14:30(5時間目)・14:30〜15:15(6時間目)
発表会(視聴覚室)

完成した言葉をグループごとに発表しました。どの文字もすぐに何の文字かわかってしまうほど素晴らしい出来映えです。同じ文字でも、グループや撮影回によって人の数や組み合わせ方が違い、それぞれが独創的で面白い仕上がりになっています。
工夫した所や苦労したことなどのエピソードや、講師からのコメントを交えて楽しい雰囲気で発表が続きました。


こちらが児童のつくったひらがなの一部です。なんの文字かわかるでしょうか?


すべてのグループの発表が終った後に、講師からサプライズが発表されました。
講師が開発したアプリケーションをたちあげ、画面に入力すると、
児童がつくった文字で文章が現れました。

「こんにちは」
「てと なにぬねの はひふへほ・・・・」
すべてのグループの文字をあわせると、オリジナルの五十音表が完成するのです。


このアプリケーションは、授業が終った後に小学校にプレゼントされました。
オリジナル五十音表のプリントは、授業の後に講師から児童ひとり1人に配られました。

「今日行った文字をつくりだす授業は、
実は全身をつかう体育でもありました。
文字をつくるのにチームワークが大切なこともわかりました。」
「今日できた文字は、友達と一緒につくったものも、
1人でつくったものもあるけれど、
それぞれに素晴らしいものができたと思います。」

と講師の二人からお話がありました。全身を使い、友達と協力し、それぞれのこだわりやアイデアが形となった文字の数々。自分たちでつくったオリジナル文字を、ぜひ使ってくださいね。


授業の実施にあたり、横浜市立鴨志田第一小学校の持丸隆一校長先生、河村真澄副校長先生、5年1組の土井茂先生、5年2組の伊藤さゆり先生、5年生付きの宇留間亮輔先生、本学卒業生でもある小川望先生('07 情報デザイン学科デザインコース卒業)をはじめとする先生方に、多大なご理解とご協力をいただきました。

授業運営にあたりましては、
永原康史さん(本学情報デザイン学科デザインコース教授)、矢野英樹さん('94 二部デザイン卒業・本学情報デザイン学科デザインコース講師・校友会理事)、記録用写真撮影に森英嗣さん('91 グラフィックデザイン専攻卒業)、アシスタントスタッフの伊東友子さん(院デザイン1年)、平林美穂さん(情報デザイン学科デザインコース4年)、赤桐舞さん(デザイン学科4年)、黒地秀行さん(情報デザイン学科デザインコース3年)、野澤未帆さん(情報デザイン学科デザインコース3年)、李澤輝さん(情報デザイン学科デザインコース3年)に温かく力強いサポートをいただきました。

取材いただいた朝日新聞(神奈川県)は2月8日(水)朝刊に掲載されました。

引き続き、神奈川新聞は2月20日(月)または27日(月)に、雑誌デザインノートは3月号または5月号に掲載される予定です。
こちらも決定しましたら告知いたします。
是非楽しみにしていてください。

そして、多くの保護者はじめ見学者の方々にお越しいただき、皆様のご協力のもと、無事に授業を終えることができました。
ありがとうございました。

(飯田)

Posted by 出前アート大学 17:38  



No.041埼玉県坂戸市立南小学校

今年度、最後の授業は2012年3月9日(金)に
埼玉県坂戸市立南小学校6年生38名を対象に
授業タイトル「五重奏を描こう」を行います。

講師は植原亮輔氏(アートディレクター・クリエイティブディレクター/'97染織卒)、
渡邉良重氏(アートディレクター・デザイナー)、阿部海太郎氏(作曲家)の3名です。
準備の様子を今後ブログにてご紹介ていきたいと思います。
どんな授業になるかいまから楽しみです!

講師の方々のプロフィールをご紹介いたします。




*写真左より、植原氏、渡邉氏、阿部氏

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講師プロフィール

キギ 植原亮輔・渡邉良重 

植原は北海道生。'97多摩美術大学染織デザイン卒業後、DRAFT CO.,LTD.に15年間勤務。
渡邉は山口県生。山口大学卒業後、’86年よりDRAFT CO.,LTD.に25年間勤務。


二人は、アートディレクション(PASS the BATON、une nana cool、caslonなど)、
D-BROSのプロダクトデザインの仕事、作品制作等で共同制作を多く手掛ける。
2003年に二人が手掛けたD-BROSのビニール製のフラワーベース「hope forever blossoming」は、世界の主要ミュージアムショップ等で販売され、現在シリーズ10作目が販売されている。
2011年D-BROSは品川駅に初のショップをオープンし、二人はそのコンセプトワークや商品開発に携わった。
「時間の標本」展を東京・清澄白川にて開催(2008)。


植原は、年間通してグラフィックを手掛けるTHEATRE PRODUCTSの仕事で
’09年第十一回亀倉雄策賞を受賞。


渡邉は独自の世界観でリトル・モアより絵本「BROOCH」「UN DUEX」を出版。
「BROOCH」は、世界の主要コンペティションにおいて高い評価を得ている
(ONE SHOW・GOLD NY ADC・GOLD)


二人は共に長年勤めていたDRAFTを退職し、2012年1月(株)キギを設立。
独立後もDRAFT、D-BROSとの仕事を継続しながらも新しく独自の活動を拡げていく。


阿部海太郎(作曲家)
1978年生まれ
2003年東京藝術大学大学院音楽研究科修了
2004年パリ第八大学第三課程留学
作曲家。演奏活動のほか、舞台、映画、CFなどの音楽制作にも積極的に取り組む。
THEATRE PRODUCTSのファッションショーの音楽、D-BROSとのコラボレーション、
ソフィーナ・ボーテCF(08年~10年)の音楽、蜷川幸雄演出の彩の国シェイクスピア・シリーズ(『アントニーとクレオパトラ』『じゃじゃ馬ならし』『ヘンリー6世』『冬物語』『から騒ぎ』『リア王』)の音楽などを手がける。07年アルバム『パリ・フィーユ・デュ・カルヴェール通り6番地』発表。08年『SOUNDTRACK for D-BROS』を発表。



(森)

Posted by 出前アート大学 10:18