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西条市こどもの国ニュース放映中

西条市こどもの国で行いました「ぼくの街、わたしの町」について、新居浜・西条のケーブルテレビ「ハートネットワーク」のホームページ上にて、1ヶ月間の期間限定ではありますが、「ハートレポート2009.02.24」の12分37秒より、先日の実施についてビデオオンデマンドで視聴可能です。是非ご覧ください。

Posted by 出前アート大学 10:45  



「ぼくの街、わたしの町」開催!

2/22(日)に愛媛県西条市こどもの国に集まった2~6年生(30名)を対象に、「ぼくの街、わたしの町」を開催いたしました。

講師は北村さゆり先生。参加したのは、アシスタントスタッフの大野有美子さん(油画1年)、高橋香織さん(油画1年)、戒能孝祐さん(情報デザイン1年)、長房文香さん(日本画2年)、落合良江さん('98日本画卒)、現地の絵画教室アシスタントの林 志穂さん、応援隊として、下見からお世話になっている矢野秀明さん('01院油画修了)、香川県から来られた近藤 彰さん('80建築卒)、遠藤貢治さん('81油画卒)、中野博文さん('69油画卒)、ビデオ撮影の向田吉彦さん、写真撮影の津田祥夫さん、担当理事の坂井忠平理事、和田則夫理事、事務局泉谷、栗原の17名。

前日21日に準備のため、愛媛県に入りました。今回担当理事だった、菅原理事も羽田空港まで見送りにきてくださり、成功を祈ってくださいました

松山空港で迎えてくださったのは、西条市こどもの国の横江館長、矢野秀明さん、遠藤貢治さんで、それぞれの車で現地に向かいました。矢野さん、遠藤さんは、現在、校友会愛媛支部設立に向けて尽力をされており、(今春には総会が行なわれます)、今回多くのご支援をいただきました。

現地で初めて会うスタッフと内容について確認し、準備を始めました。今回、横江館長のご協力により西条市こどもの国にあったベニヤ6枚を利用し、パネルを作っていただいておりました。

そのパネルは何に使うのでしょうか?持ってきた紙をそのパネルに水張りして、本番を迎えます




今回の内容は、参加した子ども達が暮らしている町の砂・土を使用して簡単な方法で絵の具を作り、5人一組になって、6枚のパネル(1枚サイズ1,830㎜×920㎜×25㎜)に水張りした都麻紙に、子ども達の観察してきた身の回りに起こった出来事を描き、六曲(ろっきょく)の屏風絵として完成させます。

事前に北村先生が紙に雲形を書き込む作業をしてきました。何故、雲形が描かれているのでしょうか?

さて、授業が始まります。



子ども達と挨拶をしたあと、北村先生から、絵を描くことがとても身近な材料や日常生活の観察で出来上がることを感じ取ってもらいたいという気持ちを伝え、授業の説明がはじまりました。


今回、応募して当選した30名の子ども達は、

「1.絵の具にしたい土や砂を探して、片手一握り分くらい持ってくる」、
「2.心に残った風景や出来事を絵日記に描いてくる」
という宿題が出されていました。
さて、創作室の壁には、子ども達が絵を描くパネル6枚が立てかけられています。白いところ、黄色いところ、黒いところ。白の間に建物が書き加えられています。白いところは、雲でです。黄色いところ、黒いところは雲の合間です。

なぜ、雲形のある屏風なんでしょうか?織田信長が上杉謙信に贈った「洛中洛外図」の画像を見ながら、雲の合間から京都の寺社、御所、お屋敷、人々の様子が詳しく描かれた様子を伝えます。
そして、変形したキャンバスに描くイギリスの作家アンソニー・グリーンの絵画を見ながら、四角い紙に描くのだけが絵ではないといことを伝え、これから雲の合間に子ども達が分担して協力して描くことを説明いたしました。


続いて、普段、北村先生が使っている砂の絵の具について、ウエマツ画材店よりお借りした緑青の色見本のパネルで説明をしました。砂の絵の具は粒子の大きさを変えることによって、粒子が細かくなるほど白っぽく薄い色に、光の屈折率から見えるのです。 そして卵と酢を画面上に定着することも伝えました。

その後、子ども達は持ってきた砂・土をふるいにかけ、絵の具作りを体験し、 水溶性濃縮顔料、アクアグルー(定着材)・クレヨン・軽石・テラコッタなどを利用して、制作を始めました。




画面には、黄色いところ、黒いところがあります。黄色は、園芸材料でもある鹿沼土を砕いてふるいにかけ薄く塗った部分です。黒は、墨汁を塗っています。普段の図工の時間とは違うざらざらしていたり、黒い画面を前に、しばし子ども達は悩んでいる様子でしたが、パネルの上に乗って、雲の合間に足を置き、絵を描きました。

間に昼食を挟みつつ、クレヨン、子ども達が希望した色を「絵の具配布所」から受け取り、制作を続けました。


そして、みんなグループの完成後、北村先生の作品紹介と質問コーナーを展示室で行ないました。

その間に、応援隊が蝶番をつけ、屏風にしたてました。そして、一人づつの講評が始まりました。改めて、6枚をつなげて5メートル以上の大きさに立ち上がった作品を前に、参加者全員が驚きの声を上げました。



最後に、北村先生から緑青(アズライト)の欠片・北村先生の缶バッチを一人づつに手渡しし、授業は終了いたしました。子ども達は9時から16時まで、絵を描くことについて多くのことを知って疲れたようでしたが、最後まで集中して、全員でやり遂げることが出来ました。

終了後、「ぼくの街、わたしの町」と題された屏風は、一ヶ月ほど西条市こどもの国の展示室で展示を行い、後日、雲の部分からカットし、子ども達へ返却をする予定です




当日は、読売新聞大阪本社松山支局、NHK松山放送局新居浜報道室、愛媛新聞社西条支局から取材を受けました。NHKでは当日18:30からの地域ニュース枠で報道されました。


そして、片付け後、17時に西条市こどもの国をジャンボタクシー・中野博文さんに松山空港まで送っていただき、帰宅しました。 愛媛県出身の戒能孝祐さんは、実家に帰省、落合良江さんは大阪へご主人と赤ちゃんと戻られました。


最後になりましたが、西条市こどもの国のみなさま、大変お世話になりました。
そして、お手伝いいただいた卒業生のみなさまに感謝いたします。
改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。

(栗原)

Posted by 出前アート大学 16:55  



馬越 寿さんの展覧会です

18,19回目の授業「ガラスがぷぅーっ」で、講師アシスタントをしてくださった馬越 寿さんの展覧会が来週、横浜で開催されます。ぜひ、ご覧ください。

馬越寿展 透明の構造
2009年2月23日(月)〜3月1日(日)【日曜開廊】
AM 11:00〜PM 7:00
作家在廊日 2月23日・28日・3月1日

ギャラリー卯甲
〒231-0007 横浜市中区弁天通4-52 1F
Tel:045-227-7503

(中井)

Posted by 出前アート大学 9:56  



西条市こどもの国の事前ミーティングを行いました!

西条市こどもの国で実施する出前アート大学No.026まで、残り2日となりました。
参加する子ども達も決定しました。当日、曇りのち雨という予報になっていますが、元気に子ども達と会えることを楽しみにしています!


さて夏頃より東京・西条市と二ヶ所でこどもの国の方々をはじめ、現地の卒業生の協力で準備してまいりましたが、2/16(月)に最終事前ミーティングを行ないました。


出席者は、北村さゆり先生(写真左)、菅原・坂井・和田理事、学生アシスタントスタッフ油画専攻1年の二人、情報デザイン学科1人(写真右の3名)と事務局3人で行ないました。


自己紹介、校友会や出前の活動紹介、授業内容の説明をしたあと、今回の実施の要である都麻紙で作業を行ないました。どのような作業をおこなったのかは、実施後お伝えいたします

授業では、日本画で使う画材を使います。紙もそうですが、絵の具もその知識が活用されます。今回、北村先生のご紹介で、渋谷にあるウエマツ画材店の上田社長のご厚意で材料の提供、借用いただいています。日本の風土で進化した絵、画材、描き方について、少しでも子ども達に伝わるきっかけになればというお気持ちの表れではないかと、お話を伺ったときに感じました。

さて、ちょっとご紹介。上田社長は、絵の具を作るということはそんなに簡単なことではないんだとおっしゃってくださいましたが、こんなやり方でもできるのです。この材料については、終了後、合わせて報告しますね!


(栗原)

Posted by 出前アート大学 15:45  



展覧会のお知らせ

先月、世田谷区立船橋小学校にて行った授業「出てこい!自分」の講師・籔内 博さんによるイベントをお知らせいたします。籔内さんは大阪府貝塚市で、こども絵画工作教室"アトリエズガ"を運営されています。それに関連した企画として、16歳以上の方からこどもの頃につくった作品をお預かりし、展示する「思い出の図画工作アーカイブ展」が行われます。ぜひ出品したいという方はは2月28日(土)まで受付けているそうです。連絡先などの詳細はアトリエズガのブログをご覧ください。
http://blog.zaq.ne.jp/zuga/
展示は3月20日(金)~22日(日)に岸和田市岸城町自泉会館にて。お近くの方はぜひ足を運んでくださいね。


「思い出の図画工作をもってきて!」
2009年、2月14(土)15(日)AM.10:00〜PM.5:00岸和田市岸城町岸城神社
(南海岸和田or蛸地蔵駅下車、お城の隣)境内神楽殿にて
*上記の日時・場所へもちよれない場合も2月28日(土)までにアトリエズガまで連絡していただけると出品できます。

「思い出の図画工作アーカイブ展」
こどもの図画工作作品の変遷を一同に俯瞰する展覧会。
2009年、3月20(金)21(土)22(日)AM.10:00〜PM.7:00
岸和田市岸城町自泉会館(南海岸和田or蛸地蔵駅下車、お城の北、岸和田高校グラウンド北隣)

アトリエズガ展
2009年、3月20(金)21(土)22(日)AM.10:00〜PM.5:00
岸和田市岸城町、岸城神社境内神楽殿にて入場無料


(泉谷)

続いて、お知らせいたします。



山本兼一著書 表紙絵を描く
北村さゆり展

会期 2009年2月7日(土)〜2009年2月21日(土)
時間 10:30〜18:30(11日祝休廊)
会場 蔵丘洞画廊
京都市中京区御池通寺町東入ル tel 075-255-2232

*授業No.026「ぼくの街、わたしの町」の北村さゆり先生の展覧会です。



横浜市所蔵カメラ・写真コレクション+企画展
「あざみ野写真EXPO 視覚の冒険」

会期 2009年1月30日(金)〜2月14日(土)10:00〜18:00 会期中無休

会場 横浜市民ギャラリーあざみ野 [展示室1・2]
入場無料
出品作家 大竹敦人 下西進 橋本典久
横浜市所蔵カメラ・写真コレクション
監修:阿部聡子(写真史研究家)

主催 横浜市 横浜市民ギャラリーあざみ野(財団法人横浜市芸術文化振興財団)
後援 神奈川新聞社、tvk、RFラジオ日本、FMヨコハマ、横浜市ケーブルテレビ協議会


*授業No.015「木漏れ日のトンネル/光の体験」の大竹敦人先生の展覧会です。

ぜひ足をお運びください。

(中井)

Posted by 出前アート大学 10:03